あれから6年。
あの時、幼稚園の卒園式を目前に控えていた我が家の双子。
数日後には小学校の卒業式です。
6年前。
もうずっと前のことのような、ついこの間のことのような。
月日が経つのは、本当に早いものです。
我が家の双子は、幼稚園年長組から「子どものアトリエ」に通っています。
おら(息子)は、学童野球を優先し、小学5年生で卒業しましたが、むすめは今も通っており、アトリエ7年生になります。
絵を上手に描くための画塾、ではなく、アートから、個性を育て、生かし、表現することを大切にするアトリエ。
そちらを主宰している先生が、東日本大震災直後に、浪江町から避難してきたご家族→子どもたちに始めたアートボランティア。
我が家も、子どもたちと一緒に協力させてもらいました。
今日は、その時の話です。
ある日の子どもたちの絵。
子どもたちは、画材を出した瞬間に、描き出しました。
ストレスでも発散しているかのような、色、タッチ。
でも、それを何枚も繰り返すうちに・・・
まるで、嵐が去った後の虹のような、雨上がりの夕焼けのような、花が咲き出したような・・・。
私、ほんと、驚きました。
何かを描かなくてはいけない、作らなくてはいけない、ではなく、本当に自由に描くアート表現には、なにか、力があること。
感じた瞬間です。
月に一回、しばらく続いたアートボランティア。
当時、一緒に絵を描いていたご家族の方たち。
印象に残っているのは、みなさんの、生きる強さ。でした。
すごかったです。
私の人生の中で、考え方や価値観が揺さぶられるようなこと、それまでにも何度かありましたが、浪江町のご家族との出合いは、その一つ。
あの時の、あの子は、どうしてるかな?
中学生だった、あの子は、もう成人したのかな。
生まれたばかりだった、あの子は、毎日駆け回っているのかな。
この時期になると、感謝の思いと共に、いつも思い出します。
みんな、元気に、笑ってるといいな~って思います。
※昨年書いた記事を基に、加筆・修正したものです。
風見美穂
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