いいお習字の先生は、直すのではなく「加える」。

風見美穂です。

私がやっているパーソナルカラーの仕事は
簡単に言ってしまうと
その人に似合う色を見つけて
その人がよりすてきに変化していく方法を
トータルなコーディネートからご提案する
というものです。

そして、その、似合う色とは
その人それぞれが生まれながらに持つ
肌の色や瞳の雰囲気、お顔立ち
キャラクターを
最大限にすてきに生かす色。です。

・・・・・

パーソナルカラーの仕事をしていると
いらしてくださるお客様に
「ご自分に、周りに、遠慮しないで!」
と思うことが多々あります。

これは、他人様へのメッセージでもあり
自分へのメッセージだとも
受け止めております。

例えば。

パーソナルカラー分析をしてみると
とても華やかで明るい色がお似合いになる方が
いらっしゃいます。

でも、いつも渋めの色、暗い色、落ち着いた色を
お召しになっている。

それだと、見た目には若干暗く見えても
若干、お歳を損して見えても
たぶん
それはそれで、ご自分を快適に
安全に保っているのだと思います。

が。

ある日ふと
自分に本当に似合う色が知りたい。
と思う。

その心理って、なんなのでしょう???

心のどこかで
何かを変えたい。
変わりたい。
あるいは
じぶんをちゃんと表現したい。
と感じているのではないでしょうか。

・・・

いつだったか、私の先生が
講義の最中にこんなことをおっしゃいました。

いいお習字の先生は
直さないんだそうです。

直すのではなく、加えるんだそうです。

と。

もう何年も前に聞いたことなのに
私の頭の中に
ずっとずっと残っている言葉です。

そして私も
そんなお習字の先生になりきって!

パーソナルカラーから
その方に合ったコーディネート方法を
ご提案する際は
今のその人に、新しい色を少しだけ加える
というスタンスを大切にしています。

なので
似合わない色だからと言って
はい、その服、断捨離してください。
とはならないし(笑)
それは似合わないから着ないでください。
ともならないし
似合う色だけでコーディネートを固める
という従来のパーソナルカラーによる手法も
ご提案いたしません。

そうすることで
見た目にも、気持ちにも
また、私にも相手にも
自由さと新しさが生まれたこと
実感しています。

改めて
すてきな師・言葉に出合えたことに
感謝しながら
色と、人と、過ごす日々です。

小山市内のカフェ。

この赤が無かったら
この緑が無かったら

この写真(空間)の印象は
がらりと変わります。

人も、同じです。

・・・・・・・・・・
カラーリスト
風見美穂

関連記事

  1. ノウハウ、の他に必要なもの。

  2. カラー、ファッションが教えてくれること。

  3. なにごと、自分に出来そうなことから。

  4. カラー、メイク、ファッションから波及するコト。

  5. 色彩からじぶんを開拓し、じぶんを生かしていけるようなじぶん・…

  6. お洋服のコーディネートがしっくり来ない方へ。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。


最近の記事

PAGE TOP