「自分に似合う色(パーソナルカラー)を知ったことで、逆に何を着たらいいか分からなくなった。」
まれに耳にします。
なぜそうなるのか、いろんな要因があるかとは思いますが。
まず最初に陥りがちなのが、色の見分けが難しい。というものです。
すべての色を4つのパーソナルカラータイプのどれかに当てはめるのは、実はプロにとっても至難の業です。
パーソナルカラー診断は、単色の一枚の布で、この色は似合う・似合わない と判断していくものですが、実際のお洋服となると、色の他に、柄や形、素材、デザインといった複数の要素からも成り立っています。
似合う色の色見本帳と比べて、それとほぼ同じ色の単色のお洋服なら、「これなら間違いないわ!」と分かりますが、柄物となると、その判断も難しくなりますね。
そういう場合は、無理に判断せず、コーディネート(組み合わせ)で、ご自分に合ったイメージをつくる ようにしてみてください。
例えば・・・
スプリングタイプ:
全体的に明るくなるようにコーディネート
サマータイプ:
やわらかさ、涼やかさ、優しさ、爽やかさなどをイメージしながらコーディネートする
オータムタイプ:
深みと暖かみをイメージして
ウィンタータイプ:
メリハリを持たせるコーディネート
色は、組み合わせで、いかようにでも動きます。
つまり、組み合わせで全体のイメージが大きく変わります。
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それともっと大事なのが、色(服)にだけ着目するのではなく、それを着た ご自分をちゃんと観る ことです。
鏡の前でいろいろと試していると、ご自分がパッと映えるもの が必ずあるはずです。
「あら、これがいいわ!」って。
それで、その時の「いいわ!」は、お洋服そのものではなく、それを着た自分 のことです。
いつだって、主役は人、自分 です。
分からなくなったら、あまり考えず、いろいろとコーディネートしてみる。
そして、鏡の中の自分をちゃんと観る。
※全身を自撮りして客観的に見る、というのも一つの手です。これ、ちょっと続けてみると、ご自分に似合うものがだんだんと客観的に分かってきます。
それでも考えてしまう、迷う、悩むようなら、どうぞご相談くださいませ。
お洋服は、いい気分で着る。
これ、一番大事です。
エクリュ/color studio ecru
カラーリスト 風見美穂
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