【セミナーレポート】栃木市高齢者介護福祉事業。カラーセミナー。91歳の色・こころ。

先週は、行政(県や市)からのご依頼が続きました。
ブログから、たくさんの方とお会いでき、色を介して時間を共に過ごせること、とてもうれしく、ありがたく思います。

今回お越しいただいた方々は、栃木市の「元気サポーター」として高齢者介護などに携わる方たちでした。

私は結婚するまで実家で暮らしていましたが、父と母は、私の祖母(父方の)の介護を約10年やっていました。
当時は分かりませんでしたが、それはそれは大変なことだったのだろうな…と、今になって思います。

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当日の写真が無いのですが、最初に、参加されたみなさん全員で『色で変わる!』体験をしました。

百聞は一見に如かず。

いつもと違う色で「見た目も、気持ちも」変わる体験です。
リップ(口紅)や服の色で、全体の雰囲気、印象が明るく華やかに、より、その人らしく、ガラリと変わる体験。
肌がお風呂上がりのようにツヤツヤになったり、瞳がきらきらと輝き出したり・・・。
他の人に起こっていることを見て、自分にもそれと同じことが起きていることを知る。
驚きの連続です。

色は、見た目にも心にも影響を及ぼすこと。

「何色のお洋服が着たい?」

もし、私に介護が必要になったら、是非聞いてほしいことです。

見た目から、内面にも変化が起こる体験をしたら、次は、ちょっとだけ色彩心理を。
気になる色・心が惹かれる色は、今の自分。
どんな自分もいいわるい、ということはなく、自分を知ることが大事かと。
みなさん神妙な面持ちで、メモを取ったりしていたのが印象的でした。

そして最後にお見せしたかったものを・・・。

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一緒にカラーを学んだ知人のお母さま、91歳が描いた色・アートです。

ご飯を食べるのにも介護が必要なお母さま。

そのお母さまに、知人が、赤・黄・青のパステルで自由に描いてもらったそうです。

そして。

「この絵の題名は、何?」と知人が聞いたところ、お母さまは、こう答えたそうです。

『龍の滝登り』。

知人からそれを聞いた時、はっ!とさせられるような、どきっとさせられるような、その後で、じわじわと、すごい、すごい…と。

どんなに体が小さくても、どんなに体が衰えようとも、その人の心(魂)は必ずそこに在ること。
色と人から見せられた瞬間でした。

介護も育児もはっきり言って大変です。

でも、子どもだから、とか、お年寄りだから、とか関係なく、こんな風に、色やアートから「その人自身」、または「自分自身」を感じることが出来ること、そこから力がもらえることは、私にとって財産であり、とてもとてもありがたいことだな~と、つくづく思うのです。

この絵について、感じ方もきっと人それぞれでしょう。
大事なのは、色をたのしみながら、じぶんで感じ、じぶんで気づくこと。
来年は、そんなワークショップも、個人的にやっていきたいな…と思っています。

幾度となくお声掛けいただいている栃木市の健康増進課様には、また貴重なお時間をいただき感謝しております。
どうもありがとうございました。

 

カラースタジオ エクリュ
風見美穂
https://colorstudioecru.com

 

 

 

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